外壁塗装の臭いや騒音はペットに悪影響?
飼主にできる対策とは

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【更新日】2023/09/10

はじめに

 

外壁塗装を検討していると、「うちはペットがいるけど大丈夫なの?」と疑問に思う方もいるかと思います。

結論から言うと、犬や猫などのペットを飼っていても、外壁塗装をすることは可能です。

しかし、ペットが居るお宅で外壁塗装を行う場合、ペットが塗料の臭いで具合を悪くしたり誤って塗料を舐めてしまったり、ストレスを感じてしまうのではないかと思うと、外壁塗装をためらってしまうお宅も少なくないかと思います。

外壁塗装工事に使う塗料の臭いは、人間ですら不快な臭いに感じられます。

人間よりも嗅覚や聴覚が敏感な犬猫などの動物にとって、その負担が大きいものであることは想像に難くありません。

また、有害物質を含む塗料だけでなく大きな物音や職人の出入り、窓が開けられない状態、エアコンが使用できない状態など、臭い以外にもペットにストレスを与えてしまう状況があります。

ペットと暮らすお宅にとっては、ペットに余計な負担を与えず生活していきたいものです。

では、外壁塗装をする際に、ペットが居るお宅の場合ではどのようなことに注意すればいいのでしょうか。

今回は、ペットが居るお宅で外壁塗装について知っておきたいペットのための対策などについて、わかりやすくご紹介いたします。

外壁塗装工事の前にやっておくべき対策

犬や猫、鳥などのペットは人間よりもはるかに聴覚や嗅覚などが敏感です。

外壁塗装中の音や塗料の匂いによって、大切なペットの体に異変が起きてしまうこともあります。

ペットたちが体調不良にならないためにも、外壁塗装前にはどのような対策をすべきなのか、確認していきましょう。

塗装業者にペットが居ることを伝える

まず最初に、外壁塗装の現地調査や見積り時にペットがいることを必ず伝えてください。

塗装をしたウッドデッキやバルコニーが実はその家のペットがいつも遊んでいる場所で、うっかりペットが塗料に触れてしまうというトラブルが、ごくまれにあります。

犬や猫などのペットの「種類」「室内・室外どちらで飼っているか」「いつもどの場所にいるか」などをあらかじめ塗装業者に伝えておけば、ペットに配慮した塗料や施工工程を提案してもらうことができるかもしれません。

工事前にケージや小屋の配置を変える

ケージや小屋などの配置を、塗装工事が始まる前に邪魔にならない場所へ移動させてください。

工事が始まると作業用トラックが出入りしたり、足場を組む際には職人が何度も往復したりします。

そのため、庭の出入り口や玄関先などは工事車両や職人の移動が多く、ペットにストレスが溜まってしまいます。ペットに負担をかけないためにも、ケージや小屋を人通りの少ない場所へ移動させておくことをおすすめいたします。

外壁塗装が短期で終わる時期を選ぶ

ペットへのストレスや負担を最小限にする最前の方法としては、短い期間で外壁塗装を終わらせることです。外壁塗装のに関しては1年を通していつでも施工可能ですが、その中でも施工期間を通常よりも短くできる季節があります。

それは夏場です。

塗装用塗料は、外の気温が高いほど塗料の硬化が早くなります。気温が低い時期や湿気が多い時期に塗装してしまうと、硬化に時間を要してしまい、どうしても工期が長引いてしまいます。

工事が長引く季節の6月〜7月の梅雨時、最も寒い12月〜2月は塗装工事を避けた方が無難と言えるでしょう。したがって、短い期間で外壁塗装を終わらせることができる『夏場』に外壁塗装をおこなうことをおすすめいたします。

ペットに配慮してくれる業者を選ぶ

犬や猫などの、ペットに配慮した対応をしてくれる塗装業者に依頼することが、最も的確な対策といえます。

上記でお伝えした対策は、主にペットの飼い主の方がおこなっていただく対策でしたが、ペットへの影響を最小限に抑えるためには、どうしても塗装業者の協力が必要な部分も出てきます。

例えば、塗装工事の期間は室外機を養生するため、エアコンが使用できなくなります。そのため夏場の室内は非常に暑くなり、それはペットにとっても同じことだと思います。

特に、共働きの方はぺットのために普段からエアコンをつけたまま出勤をしていることもあるかと思います。その場合は、室外機の動作に影響が出ないように養生を工夫することも可能です

実際にペットに配慮した対応をしてくれる塗装業者かどうかを見極めるのは困難ですが、最初に「ペットがいるけれど配慮はあるか」「外壁塗装中にはどんな対策が可能か」などを質問してみるのが良いかと思います。

その際に、親身になって話を聞いてくれ、具体的な対策を提案してもらえるならば、信頼における塗装業者である可能性が高いでしょう。

※大手ハウスメーカーなど、下請けに発注している営業会社の場合は営業担当者が伝え忘れている場合がありますので、念のため実際に施工する職人に確認をしておくと安心です。

ペットに悪影響を及ぼす可能性のある要因

外壁塗装工事において、ペットが体調不良を起こしてしまったり、トラブルに繋がりやすい要素は主に二つあります。

騒音

外壁塗装には、大きな音が発生する作業がいくつかあります。

動物にとって大きな音はストレスの原因となってしまいますので、騒音が発生する期間中は、敷地の外に連れ出したり、実家やご友人の家に預けたりすることをおすすめします。

 

特に騒音となる作業項目は3つあります。

  • 足場の組立て、
  • 足場の解体
  • 高圧洗浄機の音

この3つは特に音がうるさいので、ご自宅のペットを外に連れ出してあげることをおすすめします。

塗料の成分

塗料の不快な刺激臭の正体は、油性塗料の希釈に使われるシンナー等の有機溶剤が、揮発して気体になったものです。(古くから存在する一般的な塗料には、シンナーなどの有機物が混合されています)

シンナーに含まれるVOC(揮発性有機化合物)は、光化学スモッグの原因にもなる物質として知られており、人体だけでなくペットにとっても有害な成分となります。

その有機物であるシンナーの臭いをペットが嗅いでしまうと、以下の症状を引き起こすことがあります。

●塗料の臭いによる悪影響

  • 酔った感じになる
  • アレルギー症状
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 気性が激しくなって吠え続ける

●塗料そのものによる悪影響

塗装工事期間中は、塗料などの材料をお客様の敷地内に保管させていただくこともあります。

放置された塗料や、塗装されたばかりの外壁にペットが触れると、体調不良やアレルギーを起こす恐れがあります。

特に危険なのは、乾燥していない塗りたての塗料を犬や猫が舐めてしまうと、最悪の場合、命まで落としてしまいます。

最悪の事態にならないように、ペットを塗料に近づけないよう注意しなくてはなりません。

 

★最近の塗装用塗料では、有機溶剤の塗料は減ってきており、代わりに臭いや害が少ない「水性塗料」が主流になってはいますが、前者の塗料を使用している業者も存在しますので、注意が必要です。

※建物の種類や劣化状況によっては、水性塗料が使用できないこともあります。

 

エアコンが使えない

塗装工事では養生作業という工程があり、テープやビニールで塗料の飛散を防ぎます。

とても重要な作業なのですが、窓やエアコンなどの室外機をカバーで覆ったりするため、換気ができない上にエアコンも使用できないことがあります。

ペットによっては、エアコンで部屋の温度を常に管理しておかなければならない種もいますので、エアコンが急に使えなくなると非常に危険です。

業者によってはエアコンが使えるように配慮をした養生をしてくれるところもありますので、一度確認してみることをお勧めいたします。

外壁塗装中に起こりうる事態とその対策

外壁塗装中にペットに負担をかけさせないためにも、塗装中に起こりうることを把握し、それに対してのペット対策をご紹介していきます。

複数の人が出入りをする

最初にもご紹介しましたが、工事期間中は職人が行ったり来たりと出入りが増えます。

そのため、人見知りをしてよく吠える性格のペットにはストレスになる可能性があり、塗装などの作業が中断してしまう場合もあります。

【対策】
室外の場合、友人宅や実家に預けるまたは、室内に移動するなどをして、ペットへの負担となりうるストレスを少しでも減らせるようにしましょう。

作業用の足場を遊び場にしてしまう

特に猫の場合に起こりうることですが、足場があると遊び場にしてしまうことがあります。

足場は屋根の一まで組立てるので、落下の可能性や作業の妨げになってしまうことがあり、猫、職人共に危険が生じてしまいます。

【対策】
工事期間中は、猫はできるだけ室内で飼うようにし、屋外に出さないことです。

乾いていない塗料に触れてしまう

外壁に塗った塗料が乾いていないうちにペットが触ってしまうと、ペンキがついてしまいます。

付着したペンキは落とし辛いですし、万が一、乾ききっていない壁を舐めたりしてしまったら身体に悪影響を及ぼす可能性もあります。ペットに配慮した塗料を使用していたとしても、念のため塗料を口にすることはさせないようにしましょう。

【対策】
塗装作業中は室内で飼う、またはペットが塗料の缶などに近寄らせないようにしましょう。

室内で飼っているペットを守るためには

常に室内で犬や猫などのペットを飼われている方も、最近では多いかと思います。

外壁塗装をおこなった際、室内にいるペットに負担をかけないための対策をご紹介いたします。

【対策1】エアコンの空調や換気をおこなう

外壁塗装をおこなう時期が夏場や冬場の場合、エアコンの使用や換気ができないことにより、日常生活に支障をきたしてしまう恐れがあります。

予め、塗装業者に『空調や換気をしたい』と伝え、換気口の養生やエアコンが使用できるように室外機の養生を工夫してもらいましょう。

また、ペットと一緒に暮らしていることを伝えることも有効です。

【対策2】塗装用塗料による臭いを軽減

漆喰やヒノキはVOCを浄化したり削減する効果が期待できます。室内の壁や床、天井などに使用することで、外壁塗装の臭いを軽減させることができます。

また、VOC除去のビニールクロスというものがホームセンターでも購入でき、比較的安価で施工できるため貼るだけでVOCを除去する効果があると言われています。これらを使用して室内で飼っている犬や猫などのペットの負担を軽減させてあげましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

外壁塗装中における、飼い主がペットにできる対策をまとめました。

犬や猫がシンナー(溶剤、薬品)の臭いを吸うと、健康に悪影響を与える可能性があります。シンナーは、人間だけでなく動物にも有害な化学物質を含んでいます。動物がこれらの化学物質を吸引すると、次のような症状が現れることがあります。

  1. 咳や呼吸困難
  2. 目の充血や涙
  3. 鼻の分泌物
  4. 嘔吐や下痢

外壁塗装工事は、騒音や臭いなどといったペットにストレスを与えてしまう要因がいくつかあります。どのようなことに気をつければ良いのか、予め知っておくことで何かと対策ができるかと思います。

ペットを飼っている多くのお宅では問題なく外壁塗装工事を終えていますが、重要とすべき点は、お客さまの不安や疑問点に耳を傾け、誠実に対応してくれる塗装業者を選ぶことです。

これはペットがいるかいないかに限らず、外壁塗装をおこなう上で大事なポイントでもあります。
皆さまが不安を解消し、安心して外壁塗装工事を行えるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。

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