外壁塗装の一括見積りサイトは要注意
その裏側を大公開!

【更新日】2021/08/4【公開日】2020/07/24

はじめに

いざ外壁塗装を考えようとしてインターネットで塗装業者を調べると、「登録だけで3社同時見積もり!」「塗装料金が40%安くなる!」「ご成約お祝い10万円!優良業者のみ紹介!などといった、業者とお客さんをマッチングさせる『一括見積もり』や『見積り比較』というサイトがたくさん検索結果に表示されると思います。

外壁塗装の一括見積もりサイトとは、簡単に、複数の業者に対して同時に見積もり依頼ができるといったサービスです。

車やバイクの査定、引越し業などを始め、最近では外壁塗装でもインターネットを利用した一括見積もりサービスを利用できるようになりました。

実際に、パソコンやスマホで必要情報を入力するだけで複数の業者から連絡が届き、安い価格で施工できるのはとても魅力的に思えます。

しかし現実には、連絡してくる業者が優良業者とは限りません。
また安い工事がよい工事とも限りません。


数年前、弊社も一塗装業者として、ある一括見積もりサイトに加盟していました。
そして、その内部の現状に嫌気が差して脱退にいたりました。
そこにあったのは、業者・お客様ともに不満を募らせるばかりで、得をしているのは一括見積もりサイトの運営会社だけという現実でした。

このページでは長年塗装業に関わってきた筆者が、一括見積もりやマッチングサイトの運営の仕組みと無料となる裏側、現状はどんなものなのか、利用するメリットとデメリットなどをふまえて、一括見積もりサイトの全てを解説します。

1.外壁塗装の一括見積りとは

冒頭でも述べましたが、外壁塗装の一括見積もりとは、複数の業者に対して一気に見積もり依頼ができるといったサービスです。

見積もりをとりにくる業者の数はサイトによって異なり、利用者の希望で何社に頼むか決められたりします。(筆者が加入していたところは3社〜5社の相見積が多かったです)

業者の人たちは運営サイトからFAXなどで依頼がきたら、電話やメールでお客様に連絡をとります。

お客様は塗装業者と日程を決め、現地調査や見積もりについて相談し、実際に顔を合わせて複数の見積もりをとります。
そして、最終的に塗装を依頼する一社を決定して契約を結ぶ流れとなります。

2.一括見積りサイト運営の真相と流れ

サイト紹介文を見ると「登録しているのは優良業者のみです」と謳っていますが、実際は手数料を支払った業者なら誰でも登録できてしまうところが多いです

実際のところ弊社にも、営業電話やFAXで「工事の案件があるのでご紹介出来ますよ(登録しませんか?)」といった勧誘が1日に何回も掛かってきます。

そこで「紹介してください」と言うと、お客様の情報がFAXやメールで送られてくるので結局、会社の審査も何も無しで見積もりに行けてしまいます。

その時点で、電話先の業者の技術や品質、サービスが「優良」であるかどうかの審査や試験などはありません

(決算報告書などの提出を求める運営会社もあるようですが、経営が優良である事と工事の品質はあまり関係無いといえます)

つまり、一括見積りマッチングサイトは紹介サービスの「窓口」ではありますが、見積もりに来る「業者の質」は保証されません。

2-1.一括見積りや比較サイトはなぜ無料なのか

一括見積りサイトは全て無料で利用可能です。

ただ、無料で使えるのには裏があり、その裏側には利用する上でのリスクが隠されています。

もちろん、紹介する上で紹介手数料が発生するのは当然のこと。

サイトの立上げ費、管理費、電話オペレーター雇用費、そして見積もりをしてもらう塗装業者を探さなければなりません。

それらはボランティアでない限り、お金が発生するのは仕方のないことです。

しかし、一括見積りサイトは利用者から一切費用を頂くことはありません。

なぜなら、運営にあたる費用は全て、紹介した業者が運営会社に支払う手数料でまかなわれているからです。

その手数料は以下のようなものとなっています。

  • 登録料→(0円~300万円程度)

(例)→一括見積り、比較サイトに登録時、0円~300万円を支払います。

  • 月会費→(0円~15万円程度)

(例)→毎月、0円〜15万円を支払います。

  • 見積もり案件の紹介料→(1件:1万円~1万5千円程度)

(例)→10件紹介を受けた場合、10万円~15万円を支払います。

  • 成約した場合の手数料→(1件:10%~20%程度)

(例)→塗装工事の金額が100万円ならば、成約時の手数料は10万円~20万円となります。

 

これらの手数料はサイトによって異なり、業者との契約条件によっても変化します。

※お客様は料金発生しません。登録業者のみとなります。

2-2.一括見積りサイトのお客様の流れ

お客様がネットなどで一括見積り比較サイトを決める

名前、住所、電話番号や、見積りチェック項目を入力していくと、一括見積り比較サイトから連絡がくる。

一括見積り比較サイトに加盟している近隣にある塗装業者3社〜5社から連絡がくる

お客様のご自宅に行き、現地調査の後、見積書提出

お客様が塗装業者を選び、契約

塗装工事開始

工事完了後、お客様から塗装業者へお支払い

(塗装業者は成約手数料として工事金額の10%〜15%を運営会社へ支払う)

3.一括見積りサイトの実態

3-1.工事トラブルが起きても運営会社は責任なし

外壁塗装はトラブルが非常に起こりやすい工事です。足場の問題や工事中の配慮など、優良業者であればトラブルの予防として細部まで気を使ってくれますが、一括見積もりサイトでは、どのような業者が紹介されるのかは事前にはわかりません。

サイトの登録業者には、トラブル防止やトラブル時の対応については取決めが無く、業者に丸投げしているところがほとんどです。

そのため、全てがそうとは言い切れませんが、一括見積もりサイトの運営会社は無責任なことが多いです。業者とお客様の間でトラブルが起きた場合でも、「自分たちの仕事は紹介だけだから」と言い張って関与しません。

それは塗装工事終了後に、塗り残しなどの工事の不備をお客様から訴えられたとしても同様です。
一企業としてあってはならないことのはずですが、そのようにして平然と責任を放棄してしまう一括見積もりサイトの運営会社が多いです。

窓口となった一括見積もりサイトが、このトラブル対応という面において、責任を負わないという点が大きなデメリットと言えるでしょう。

3-2.全て厳選された優良業者とは限らない

弊社は数年前、とある有名な一括見積もりサイトに業者として加盟していました。

しかし、加盟するときの審査はなく、加盟金と契約書へのサインを要求されただけでした。

ようするに、その一括見積もりサイトは、お金さえ払えばどんな塗装業者でも加盟できるようになっていたのです。

もちろん、審査必要とする一括見積もりサイトも中には存在するのかもしれません。

しかし一方では「厳選された優良業者を紹介!」といいながら、施工実績の確認もなく、塗装業者を無差別に引き入れている一括見積もりサイトも確かに存在しています

一括見積もりサイトを経由して電話をかけてくる塗装業者のなかには、塗装の経験が浅く技術力の低い職人や、手抜きをもくろんでいる悪徳業者が混じっていることもあります。

3-3.一括見積りサイトの登録業者の選ばれ方

上記にも書きましたが、ここで詳しく書いていきます。

【外壁塗装業者の選ばれ方】

  • 登録料を支払えばどんな塗装業者でも登録できる

一括見積もりサービスでお客様のご紹介を受けるために、初月の登録料、さらに毎月の登録料を払って塗装業者を集めるタイプとなります。

この登録方法の一括見積もりサービスの場合は、確実かつ定期的にお客様のご紹介を塗装業者に対して行えないと成立しない方法です。

  • 登録依頼があれば審査なしで簡単に登録できる

登録料、登録審査も無しに、どんな業者でも登録ができるタイプの一括見積もりサービスです。

どんな業者であっても登録ができるので、悪徳業者もたくさん混じっています。

基本的に成果報酬となっていて、契約成立したら○○%バックマージンを運営に支払うという仕組みです。基本料がない分、マージンは通常よりも高額になります。

 

3-4.業者が疲弊してしまう

一括見積もりサイトに加盟している塗装業者は、基本的に疲弊しています。
少なくとも、筆者の知る限りではそうでした。

一括見積もりサイトは業者に高額な加盟金を請求し、月々の会費や仕事の紹介料も課します。

高額な加盟金・紹介料を一括見積もりサイト側に支払うので、業者側としてはそれに見合った利益を得るために頑張ります。

しかし、大半は見合った利益を得ることは難しいです。

塗装工事の紹介が来ないケースも稀にあり、紹介がきてお客様に電話しても、一括見積もりサイトに加盟している他の加盟業者と電話中でなかなか連絡がつかないこともあります。

やっとお客様と電話がつながっても、お客様はすでに沢山の業者からの電話対応で疲れ切っていて、門前払いされてしまうことも少なくありません。

仮に見積もりを出すところまでいっても、お客様がほかの業者と契約を結んでしまえば、全くお金は入ってきません

ゆえに、加盟している業者は少ない利益で一括見積もりサイトに振り回され、経済的な負担やストレスを抱えて疲弊しています。

通常よりも遥かに少ない利益で仕事をする職人の身を考えてみてください。

はたして、このような状況で質の高い塗装サービスをお客様に提供できるのでしょうか?

4.一括見積りを利用するメリット/デメリット

外壁塗装で一括見積もりサイトを利用する場合のメリットとデメリットを、それぞれ分かりやすく紹介していきます。

4-1.利用するメリット

自分で業者を探す手間がかからない

一括見積りサイトに電話番号や住所などの個人情報を登録すれば、業者の方から連絡がすぐに来ますので、自分で業者を探す手間がかかりません。

相見積もりは意外と労力のかかることなので、お手軽にできるのは大きなメリットです。

とにかく安く塗装工事ができる

一括見積もりサイトに加盟している業者は、ほかの業者に負けじと契約をとるため必死です。
そのため、少しでも見積もり額を安くしてお客様の注意を引こうとします。

結果的に、実際の相場よりもはるかに安い価格になることもあるでしょう。

ただし、注意が必要なのは、安くしてくれる業者がよい業者とは限らないことです。

これについては、デメリットで詳しく説明します。

4-2.利用するデメリット

電話が殺到する(何社からも電話がかかってくる)

一括見積もりサイトにお客様が登録すると、お客様の情報が一括見積もりサイトに加盟した複数の加盟業者にいっせいに流されます。

すると、紹介料と引き換えにお客様情報を入手した業者たちは、お客様から工事の契約をとるために、必死の思いで電話をかけてきます。

その結果、お客様がたくさんの業者から電話が殺到する羽目になります。
早いときは、サイトに登録した5分〜10分後には電話のラッシュが始まったり、業者によっては夜中でも気にせず電話をかけるところもあります。

紹介された業者の数だけ現地調査が必要になる

外壁塗装は、工事をおこなうお住まいの状況・状態を確認するために現地調査が必要不可欠です。
一括見積もりサイトを利用した場合、複数の業者を一度に紹介されるため、その数だけの現地調査をしなくてはなりません。

基本的に室内に立ち入ることはないため、立ち会い不要としている業者もいますが、知らない人が敷地内に入ることは抵抗があると思います。
現地調査での業者の対応も、業者を選ぶ際の判断基準になりえますので、立ち会って実際にお話することをおすすめします。

安い業者が良い業者とは限らない

同じ内容の塗装工事において複数の業者がいっせいに見積もりを出してきたら、やはり比較のしやすい「価格」を見て業者を選んでしまうことが多くなります。

見積書では価格の比較も良いですが、外壁塗装やリフォームにおいては作業内容を比較することが大切です。

しかし一括見積りサイトの場合、ほとんどが相場価格よりも安くなりがちです。

安い工事費で月々多くの件数を稼ぐ業者の場合、一件一件の工事がおろそかになり、「安かろう悪かろう」な工事であることが大半です。

塗装工事費用の内訳は、足場代、塗料代、施工費などですが、塗装工事を手抜きせずにしっかりやろうと思ったら、どの業者がやっても見積り金額にそんなに大差がでる事はありません。

もしも、ずば抜けて安い業者がいた場合、次の可能性があります。

  • 作業の安全性や質を落としてでも、足場代を削ろうとしている
  •  安い塗料や粗悪品を使用したり、3度塗りしなければならない塗料を2度塗りで仕上げて塗料代と施工代を浮かせる
  • 高圧洗浄を手抜きするなどで工期を短くし、人件費を浮かせる

このような塗装工事をおこなった場合は、工事後の数カ月で塗料塗膜が剥がれたり、ひび割れの原因となります。

また、それを外壁塗装後の不備について一括見積もりサイトに訴えても、基本的に運営側は「塗装をおこなった業者に問い合わせてください」と言われてしまいます。

5.まとめ

外壁塗装を依頼する業者選びのポイントはいくつもあります。

外壁塗装を始める前に、まずは自分なりに塗装について調べ、こだわりたいポイントなどについても考えておくと迷う事が少なくなります。

「とにかく価格を抑えたい」という方であれば、一括見積もりサイトの利用は良いと思います。

複数社ある中の見積金額を簡単に比較できるので、最安の価格を選ぶことも簡単です。

しかし、工事不良やトラブルが起こりやすい点には注意が必要です。

工事における品質の高さ、対応の良さ、アフターフォロー、保証内容などの充実を求める方は、ご自身で時間をかけて地元の業者を慎重に選ぶことをおすすめします。

一括見積りサイトを利用する際には、どんなメリットやデメリットがあるかを理解したう上で、賢く利用して頂ければと思います。

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