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【更新日】2023/09/11【公開日】2021/08/23
外壁塗装で塗料を決める際、色選びで悩まれる方が多いと思います。また、次に悩まれることが多いのは「艶あり、艶消し塗料のどちらにするか」ではないでしょうか。
当社の実際のお客様の意見では「新築時のようにツヤのある外壁が良い」「ピカピカと光沢が目立つのが嫌で、マットな感じにしたい」という方がいました。
これについてどちらが良いかはお施主様次第となります。
しかし、外壁塗装についての本やネット記事では「艶なしよりも艶ありの方が耐用年数が長い」というのを見かけた方も多いかと思います。
それを聞いてしまうと、艶なしが良いと思っていた方はまた選択に悩んでしまいますよね。
本当に「艶消し塗料」よりも「艶あり塗料」の方が耐用年数が長いのか。また、その理由は何なのか。
この記事では「艶あり」と「艶なし」の特徴、メリットとデメリット、耐用年数の違いについて詳しく解説していきますので、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
※外壁塗装における艶とは、ピカピカと光沢が出ている塗料を「艶あり塗料」光沢がなく、しっとりとマットな質感の塗料が「艶なし塗料」と言います。
まず、艶についての前提を簡単にご説明します。
現代では、何事にも定義付けをして基準を設定している傾向にありますが、実は外壁塗装においては「艶あり」「艶なし」の明確な基準と定義が存在していません。
業界では過去に一度、艶に関する定義を定めようとしたことがあるようですが、その定義が塗装職人の間でうまく浸透しなかったため、今現在でも明確な基準が定められずにいるようです。
この艶に関する定義がはっきりと定まっていませんが、艶ありの状態、艶なしの状態が大体こういうものだという目安はありますので、ご紹介させていただきます。
※艶とは:物の滑らかな平面や曲面に浮かぶ、光の反射、または光沢のことです。
外壁の艶の有無の尺度は、60度の角度から100%の光を当て、正反射した光が反対側に何%届いているかで決まります。
光が反射した強さを数値化したものをグロス値、または光沢度といいます。(グロス=光沢度)
尚、艶は全部で5段階存在しますので、名称とグロス値、特徴も踏まえて下記の表をご覧ください。
名称 | グロス値(光沢度) | 特徴 |
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ツヤあり | 70%以上 | 光沢度70%以上の状態。塗ったあとはツヤツヤとした印象になる。 |
7分ツヤ | 60%前後 | 曇りの日など、天候によりツヤがないように見える。 |
5分ツヤ | 35%前後 | 半ツヤとも呼ばれていて、ツヤありツヤけしの中間度合いのツヤ感。 |
3分ツヤ | 15%前後 | ツヤ消し塗料にほんの少しだけツヤがある状態。天気の良い日に、見る角度でツヤが感じられる程度。 |
ツヤ消し | 5%以下 | ツヤが全くない状態。マット仕上げ、フラット仕上げとも呼ばれている。 |
名称の「7分ツヤ」や「5分ツヤ」という数字を見ると、7分ツヤは反射率が70%、5分ツヤは50%のように思ってしまう人が多いですが、実際にはその数値より低い値になります。
※「70%のグロス値」で塗装したものが経年劣化により艶が落ちてきたとしても、「60%のグロス値」とはなりません。名称も同じく「7分ツヤ→5分ツヤ」とは表現しません。
また、艶は全部で5段階ありますが、全ての塗料製品で選べるわけではありません。メーカーや塗料によっては「艶消し」がないものがあります。反対に「艶有り」がないものもあります。
ご希望の塗料製品がどのツヤを選択できるかは、各塗料製品のカタログやWebサイトで確認できます。
5段階のツヤ全て用意できる塗料は限られてきますので、塗料を検討される際はご注意ください。
このページの冒頭で記述していますが、外壁塗装の塗料では「艶なし」よりも「艶あり」の方が耐用年数が長いと言われています。果たしてそれは本当なのか。
また、なぜ「艶あり」の方が耐用年数が長いと言われているのか。
それにはさまざまな理由がありますので、ここで詳しくご紹介させていただきます。
リシンなどの一部の吹き付け用塗料を除き、艶消し塗料のほとんどが、もともと艶のある塗料にフラットベースと呼ばれる艶消し材(調整剤)を混ぜることによって光沢を抑えるように調整されています。
このフラットベースが滑らかな表面に細かい凹凸を作り出し、光が乱反射して艶を鈍く見せています。
艶消し塗料の耐久性が劣るといわれている根本の原因はここにあります。
添加物のフラットベースを混ぜた分、艶がなくなる代わりに塗料の耐久性が落ちてしまうという事です。
何も混ぜていない純粋な塗料であれば元々の耐久性を発揮しますが、そこに艶を消すための薬剤を混ぜたことで、全体的に塗料としての耐久性は通常よりも劣ってしまいます。
そのため、耐久性のみを考慮するのであれば艶なしよりも艶ありを選ぶことをお勧めします。
現代の塗料は年々進化しており、艶消し塗料でも耐用年数が比較的長くなってはいますが、同じグレードの艶あり塗料と艶なし塗料を比較すれば、艶ありの方が耐久性が良いということは間違いありません。
艶あり塗装の耐用年数 | +1.5年〜3年(艶消しと比較) |
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艶なし塗装の耐用年数 | −1.5年〜3年(艶ありと比較) |
艶あり塗装は艶消し塗装と比較すると耐用年数が1.5年〜3年程度長いと言われています。
一般的なシリコン塗料の期待耐用年数が約10年ですので、15%〜30%程度ほど異なるということです。
※外壁塗装は塗装する際の既存外壁の状態と環境条件で耐用年数が大きく変化します。
例えば、元々ひび割れが発生している外壁に塗装しても、期待の耐久性にはなりません。
ポイント
塗料は耐用年数を超えた瞬間からいきなり劣化するのではなく、時間の経過と共に毎年少しずつ劣化していきます。
艶に関しては2年〜3年で徐々に薄れていきます。そのため、艶ありを選んだとしても数年で艶は消えてしまいます。
また、上記のメリットやデメリットはあくまで一般的なものです。
「艶ありが安っぽく見える」「艶消しが地味に見える」などは個人の感性でもあります。本当にそう見えるのかは、ご自身で実物の家をみて、イメージを確認しておくことをお勧めします。
ここでは、艶なしに対応しているかの確認方法をご紹介いたします。
また、もともと艶消しの塗料であったり、艶ありから艶なしへ変更できる塗料もあります。
下記画像は、現在人気である日本ペイントのパーフェクトトップのカタログの仕様を参考にしました。
赤丸の中に記述されているように、「つや有り・7分つや有り・5分つや有り・3分つや有り・つや消し」に対応していることがわかります。
外壁塗装における艶あり塗装と艶なし塗装についてご紹介させていただきました。
「艶消し」は、艶感をおさえたマットな仕上がりになる塗料です。「艶あり」は塗りたての光沢感が出る塗料です。
そして、艶消しが耐久性が悪いと言われる理由は、艶あり塗料に不純物を混ぜているからです。
それに抵抗がある方は、もとから艶消しの塗料を選ぶのが良いです。
それぞれの性質には一長一短あります。せっかく高いお金を払って行う塗装工事ですので、「思ったのと少し違った」とならないように今回ご紹介した内容を確認しながら、艶ありと艶なしをご検討していただければ幸いです。
「株式会社SKホームやまと」は神奈川県の大和市を中心に、座間市・綾瀬市・海老名市・相模原市・横浜市・町田市の皆様のお住まいの外壁塗装工事をさせていただいております。
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