外壁塗装の「艶あり・艶消し」どちらが良い?耐用年数の違いとは

【更新日】2026/02/21【公開日】2021/08/23

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はじめに

外壁塗装を検討する際、多くの方がまず悩まれるのが「色選び」です。
そして色が決まった後、次に悩まれるのは
艶ありにするか?艶消し(艶なし)にするか?」ではないでしょうか。

実際に当社のお客様からも
「新築時のようにツヤツヤした外観にしたい!」
「光沢が目立つのが嫌で、落ち着いたマットな感じにしたい」
といったご希望をよくいただきます。

結論として、どちらが良いかはお施主様のお好み次第です。

しかし、外壁塗装についての本やネット記事などで
艶消し(艶なし)よりも
艶ありの方が耐用年数が長い
というのを見かけて
「艶消しの方が好みだけど、耐用年数が短くなるなら...」
と悩まれる方も多いかと思います。

そこで本記事では、

  • 「艶あり」と「艶消し(艶なし)」の特徴
  • メリットとデメリット
  • 耐用年数に差が出る理由
  • 後悔しない選び方

をできるだけわかりやすく解説していきますので少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

1.外壁塗装の艶あり・艶消しについての基礎知識

1-1,【外壁塗装における艶について】

)外壁塗装における艶とは、塗膜の表面に光が当たった時の反射の度合い(光沢)を指します。

  • 光沢が強く、ツヤツヤとした仕上がりが「艶あり」
  • 光沢を抑え、しっとりと落ち着きのあるマットな仕上がりが「艶消し(艶なし)

外壁の艶の有無の尺度は60度の角度から100%の光を当てて正反射した光が反対側に何%届いているかで決まります。
光が反射した強さを数値化したものをグロス値(光沢度)と言います。
実は業界内でも「艶あり・艶消し(艶なし)
」の明確な統一基準はありませんが、一般的にグロス値(光沢度)で分類し、艶は全部で5段階あります。​

グロス値・艶の尺度図

1-2,【艶の全5段階について】

名称

グロス値(光沢度)

特徴

艶あり 70%以上

光沢がはっきりと感じられる仕上がり。新築のようなツヤツヤとした印象になり明るさや清潔感が強調される。

7分艶 60%前後 適度な光沢がありながらも派手すぎない仕上がり。落ち着きと光沢感を両立させたバランス型。
5分艶 35%前後 艶ありと艶消し(艶なし)の中間的な仕上がり。控えめな光沢で落ち着いた印象となり、上品さと自然さを兼ね備えている。
3分艶 15%前後 ほとんど艶を感じさせないマットな仕上がり。見る角度や日差しによってわずかに光沢を感じられる。
艶消し 5%以下 光沢が全く感じない完全マットな仕上がり。重厚感や質感が感じられる。マット仕上げ、フラット仕上げとも呼ばれている。

名称の「7分艶」や「5分艶」という数字を見ると、勘違いしてしまう人が多いですが、反射率がそのまま70%、50%という意味ではありません。実際にはその数値より低い値になります。
※「70%のグロス値」で塗装したものが経年劣化により艶が落ちてきたとしても、「60%のグロス値」とはなりません。名称も同じく「7分艶→5分艶」とは表現しません。艶が落ちるのは劣化という扱いとなります。

また、艶は全部で5段階ありますが、全ての塗料製品で選べるわけではありませんメーカーや塗料によっては「艶消し(艶なし)」がないものがあります。反対に「艶有り」がないものもあります。

▶︎ 対応しているメーカーについてはこちらへ

ご希望の塗料製品がどの艶を選択できるかは、各塗料製品のカタログやWebサイトで確認できます。5段階の艶全て用意できる塗料は限られてきますので、塗料を検討される際はご注意ください。

1-3.【艶あり塗料と艶消し(艶なし)塗料の特徴】

  特徴 こんな人におすすめ
艶あり塗料

ツヤツヤとした質感になり、

新築時のような輝きとなる。

艶感を好む人。

耐候性を重視したい人。

艶消し塗料

マットな質感になり、

柔らかい雰囲気になる。

艶感が気になる人。

美感性を重視したい人。

2,艶あり艶消し塗料の耐用年数の関係性とは

このページの冒頭で記述していますが、外壁塗装の塗料では「艶なし」よりも「艶あり」の方が耐用年数が長いと言われています。果たしてそれは本当なのか。

また、なぜ「艶あり」の方が耐用年数が長いと言われているのか。

それにはさまざまな理由がありますので、ここで詳しくご紹介させていただきます。

2-1,【艶があるということは表面が滑らかである】

 

艶があるということは、表面が平らで滑らかということになります。

表面が滑らかである方が、砂ホコリや排ガスなどの物質が付着しにくくなり、それだけ汚れも溜まりにくくなります。

汚れが常時付着していると湿気などの水分も常時付着していることとなります。

それらが塗膜を劣化させる原因の一つであり、表面が滑らかであれば汚れが溜まりにくく、それだけ塗膜の寿命も長くなるということです。

艶あり塗料表面イメージ図

2-2【艶消し(艶なし)より艶ありの方が耐久性が良い】

リシンなどの一部の吹き付け用塗料を除き、艶消し塗料のほとんどが、もともと艶のある塗料にフラットベースと呼ばれる艶消し材(調整剤)を混ぜることによって光沢を抑えるように調整されています。

このフラットベースが滑らかな表面に細かい凹凸を作り出し、光が乱反射して艶を鈍く見せています。

艶消し塗料の耐久性が劣るといわれている根本の原因はここにあります。

添加物のフラットベースを混ぜた分、艶がなくなる代わりに塗料の耐久性が落ちてしまうという事です。

何も混ぜていない純粋な塗料であれば元々の耐久性を発揮しますが、そこに艶を消すための薬剤を混ぜたことで、全体的に塗料としての耐久性は通常よりも劣ってしまいます。

そのため、耐久性のみを考慮するのであれば艶なしよりも艶ありを選ぶことをお勧めします。

現代の塗料は年々進化しており、艶消し塗料でも耐用年数が比較的長くなってはいますが、同じグレードの艶あり塗料と艶なし塗料を比較すれば、艶ありの方が耐久性が良いということは間違いありません。

 
艶を消せば消すほど添加剤の量は多くなり、それと同時に性能は下がってしまいます。
 
考え方としては、元々艶ありのの塗料に不純物を混ぜている分、保護機能成分が薄まるという事です。
 
艶あり塗料よりも艶なし塗料の方が耐久性が劣りますが、艶消しにしたからといってすぐに劣化が早まるわけではありません。
 
艶ありの方が撥水性が高いため、汚れにくくてカビやコケなども発生しにくい傾向にあるということですので、それを理解しておきましょう。
 

2-3.【艶あり・艶消し(艶なし)の耐用年数の比較】

艶あり塗装の耐用年数 +1.5年〜3年(艶消しと比較)
艶なし塗装の耐用年数 −1.5年〜3年(艶ありと比較)

艶あり塗装は艶消し塗装と比較すると耐用年数が1.5年〜3年程度長いと言われています。

一般的なシリコン塗料の期待耐用年数が約10年ですので、15%〜30%程度ほど異なるということです。

※外壁塗装は塗装する際の既存外壁の状態と環境条件で耐用年数が大きく変化します。

例えば、元々ひび割れが発生している外壁に塗装しても、期待の耐久性にはなりません。

3.艶あり塗料・艶消し塗料のメリットとデメリット

3-1,【艶あり塗料】

メリット

1,塗料本来の耐久性・耐候性が期待できる

2,汚れが付着しにくい

3,塗りたての光沢感が美しい

4,塗料の種類が豊富

デメリット

1,艶感は基本的に2〜3年で消える

2,外壁の種類によっては艶が目立ちすぎる

3,安っぽく見えることがある

4,光の加減により眩しく見える

3-2,【艶消し(艶なし)塗料】

メリット

1,経年による見た目や雰囲気の変化が少な

2,マットで自然な仕上がりに見える

3,モルタル等の外壁と相性が良い

4,日本風の家に合う

デメリット

1,汚れがつきやすい

2,艶有りよりも劣化が早い

3,塗料の種類・カラーが少ない

4,カラーによっては地味に見えることがある

ポイント

塗料は耐用年数を超えた瞬間からいきなり劣化するのではなく、時間の経過と共に毎年少しずつ劣化していきます。

艶に関しては2年〜3年で徐々に薄れていきます。そのため、艶ありを選んだとしても数年で艶は消えてしまいます。

また、上記のメリットやデメリットはあくまで一般的なものです。

「艶ありが安っぽく見える」「艶消しが地味に見える」などは個人の感性でもあります。本当にそう見えるのかは、ご自身で実物の家をみて、イメージを確認しておくことをお勧めします。

 

4.艶消しに対応しているかの確認方法

ここでは、艶なしに対応しているかの確認方法をご紹介いたします。

また、もともと艶消しの塗料であったり、艶ありから艶なしへ変更できる塗料もあります。

下記画像は、現在人気である日本ペイントのパーフェクトトップのカタログの仕様を参考にしました。

赤丸の中に記述されているように、「つや有り・7分つや有り・5分つや有り・3分つや有り・つや消し」に対応していることがわかります。

日本ペイント:パーフェクトトップPDF参照

4-1,【もとから艶消し(艶なし)の塗料】

  • 日本ペイント:インディフレシュセラ
  • 日本ペイント:水性ペリアート(多彩模様塗料)※3分艶のみ
  • SK化研    :エスケープレミアムマルチカラー(多彩模様塗料)
  • 日進産業  :ガイナ
  • 水谷ペイント:ナノコンポジットW

4-2,【艶ありだけど艶消し(艶なし)にも対応した塗料】

  • 日本ペイント:パーフェクトトップ(艶なし・3分艶・5分艶・7分艶・艶あり対応)
  • 日本ペイント:ファイン4Fセラミック(艶なし・3分艶・5分艶・7分艶・艶あり対応)
  • SK化研    :セラミシリコン(艶なし・3分艶・5分艶・艶あり対応)
  • SK化研    :プレミアムシリコン(艶なし・3分艶・5分艶・艶あり対応)

4-3,【艶消し(艶なし)のクリヤー塗装】

  • 日本ペイント:UVプロテクトクリヤー

クリヤー塗装は今まで艶消しというものがありませんでしたが、日本ペイントの「UVプロテクトクリヤー」に艶消しが新しく登場しました。クリヤー塗装を希望で、マットな仕上げにこだわりたい方はぜひおすすめです。

5.艶あり艶消しにおける塗料の選び方

5-1,【艶別おすすめカラー】

艶あり塗装

明るめの色をおすすめします。白系などは新築のように見えて美しく、赤や黄色などにすると艶感が際立ちポップな印象になります。

艶なし塗装 暗めの色をおすすめします。黒やグレーカラーを用いることで高級感が増します。また、独特の重圧感とマッチして美しいです。

5-2,【こだわりがない人は「艶あり」がおすすめ】

最初にもお話しましたが、艶の有無などはお施主様次第であるため、好みで選んでしまって良いと思います。

ですが、なかには「こだわりがないから、艶はどうでもいいよ」という方もいらっしゃるかと思います。

そんな方は、艶ありの塗料を選んでください。

理由としては、艶消し塗料は艶あり塗料に比べて耐久性が低い傾向にあります。

ですから、「艶の有無は気にしない」という方は、耐久性のみを考慮して艶あり塗料を選ぶことが無難となります。

5-3,【塗料選びで後悔しないために】

塗装業者に色見本を見せてもらったら、必ず“屋外”でサンプルの確認をしましょう。

室内の照明器具の下で照らされた色見本と屋外で実際の日光に照らされた色見本では、艶の感じや色味が全然違って見えます。

そのため、室内よりも屋外で色見本を確認をしたほうが、実際に塗装をしたものと、思っていたイメージがより近く見えます。必ず屋外で確認をしてください。

6.まとめ

  • 外壁塗装の艶とは、滑らかな平面や曲面に浮かぶ光の反射または光沢のこと。
  • 艶は全部で5段階「艶あり・7分艶・5分艶・3分艶・艶消し」がある。
  • 艶ありは艶なしよりも耐久性が1.5年〜3年程度長い。
  • 艶は2〜3年で消えてしまう。
  • 艶あり・艶なしはどちらも一長一短ある。
  • こだわりがなければ艶ありを選ぶ方がいい。

外壁塗装における艶あり塗装と艶なし塗装についてご紹介させていただきました。

「艶消し」は、艶感をおさえたマットな仕上がりになる塗料です。「艶あり」は塗りたての光沢感が出る塗料です。

そして、艶消しが耐久性が悪いと言われる理由は、艶あり塗料に不純物を混ぜているからです。

それに抵抗がある方は、もとから艶消しの塗料を選ぶのが良いです。

それぞれの性質には一長一短あります。せっかく高いお金を払って行う塗装工事ですので、「思ったのと少し違った」とならないように今回ご紹介した内容を確認しながら、艶ありと艶なしをご検討していただければ幸いです。

おすすめの艶消し(艶なし)塗料

「株式会社SKホームやまと」は神奈川県の大和市を中心に、座間市・綾瀬市・海老名市・相模原市・横浜市・町田市の皆様のお住まいの外壁塗装工事をさせていただいております。

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