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【更新日】2023/09/08
屋根のカバー工法は、タイトルにも書いてあるように「重ね葺き」とも呼ばれます。
一般の戸建て住宅の屋根にはカラーベスト(コロニアル)が多く使用されています。塗装が不可能な屋根材や劣化の進みが激しい屋根は、葺き替えまたは『カバー工法』という工事が有効になります。
既存の屋根材の上に、新しい屋根材(金属屋根やアスファルトシングルなどの軽量の屋根材)を重ねて葺く工法のため、屋根が二重構造となり、耐熱性や防水性の機能UPが大きく期待できます。
また、既存の屋根材を撤去する費用や廃材処分費がかからないため、工事費用の節約や工期の短縮といったメリットがあります。
屋根は外壁よりも紫外線や風雨の影響を受けやすく、劣化の進行が速いです。そのため、長期的な目でみるとカバー工法の方が塗装よりも経済的に良い場合があります。
しかし、カバー工法は全ての屋根に採用できるわけではありません。主に、劣化が進み過ぎている場合と、瓦屋根(和瓦、洋瓦)には施工が出来ませんのでご了承ください。
ご自宅の築年数や将来像を考えて、カバー工法を是非ご検討してみてください。
Before
After
カバー工法は、既存の屋根を解体せずに屋根全面をリフォームすることが可能です。そのため、通常の屋根工事とは異なり、既存屋根の撤去処分費用を抑えることが出来ます。よって、屋根のリフォームとしては安価な工事となります。(建築全般に言えますが、処分費用は意外と高額です)
屋根が二重になることで厚みが増します。それにより断熱・遮音効果が高まります。通常のカバー材のみでも断熱効果を発揮しますが、あらかじめ材料に断熱材を張り合わせてある商品も存在します。
室内の温度が夏は比較的涼しく、冬は暖かくなりますので、省エネ効果も期待できます。
日本の木造住宅の場合、既存のコロニアル屋根を留めている釘が頑固にしっかりと打たれています。そのため、既存のコロニアル屋根を無理に剥がしてしまうと、野地板や垂木といった屋根の必要な部材まで傷をつけてしまうリスクがあります。
カバー工法では、既存の屋根に手を加えることはないので安心して工事が行えます。
解体を必要としないので、お住まいの大きさや造りにもよりますが、基本的には半日〜1日あれば完成します。また、塗装のようにシンナーの臭い等は発生しませんのでストレスもありません。さらに、お住まいの中に職人が出入りすることはございませんので、普段と同じ生活をしていただくことができます。
足場を組みます。職人は常に、足場の上を動き回りながら作業をしています。職人が安全で良質な作業にするためにも、足場の設置は必要不可欠な作業スペースとなります。また、材料やゴミが周囲に飛散しないよう、メッシュシートで建物を囲うためにも必要です。なお、足場を組む際には大きな音が出てしまいます。騒音によりご近所様とトラブルにならないよう事前に、現場担当が挨拶回りをさせていただきます。
屋根面を平にするため、棟板金と雪止めを取外します。
既存屋根材は剥がす必要がないので、主な廃材は棟板金と雪止めになります。
基本的にカバー工法は、既存の屋根材の上に施工しますが、まれに屋根材の劣化が著しい場合は、既存屋根野地板葺き替える場合もあります。
次に、ルーフィングと呼ばれる防水シートを敷いていきます。ルーフィングは基本的に軒先(屋根の下)から棟先(屋根の上)に葺いて、タッカーというホチキスのようなもので固定します。 これにより、雨漏りや結露のリスクを軽減させる効果があります。
ルーフィング下葺き後、屋根先に唐草やケラバを取付け、その後屋根の本体を葺いていきます。手順は軒先(下)から棟(上)に向かって敷き詰めていきます。
カバー工法の主な屋根材はガルバリウム鋼板といいます。軽量かつ耐久性が良いので、カバー工法に最適とされています。
まずは貫板を取り付け、最後に棟板金を取付けます。
その後に棟包み鈑金を被せ、スクリュービスで固定して完成です。換気棟が必要な場合は換気棟も取付けます。
耐久年数はなんと20年〜30年。さらにメーカー保証が15年ついているので安心です。
カバー工法は葺き替えよりは低予算で施工できますが、塗装工事と比較すると倍以上の金額です。
今のお住まいに今後10年以上住むとすれば、屋根の塗装は今回と次回で2回は必要となります。
カバー工法用の屋根材は割れることが無く、メンテナンスもほとんど必要ありませんので、ご自宅の築年数や将来像を考えて検討してみてください。
カバー工法:棟板金、貫、雪止以外の既存屋根材は撤去せず、既存屋根の上からルーフィングを敷いて新規の屋根材を貼る工事になります。カバー工法は屋根材の撤去費用が必要ないため、お値段的にお安くなります。
今現在設置されている太陽光パネルを脱着し、カバー工法工事完了後、新規取付工事をいたします。
現場の様子を確認するため、現場調査が必須となります。
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